『三位一体』(中公新書)が刊行されました

私の新著『三位一体—父・子・聖霊をめぐるキリスト教の謎』(中公新書)が、ついに本日7月23日に刊行されました(著書>単著も参照してください)。

帯に掲載されているカラー写真は、ロシアの伝説的イコン作家アンドレイ・ルブリョーフによる傑作「至聖三者(聖三位一体)」(15世紀)です。てっきりモスクワのトレチャコフ美術館に所蔵されていると思ったら、2023年にプーチン大統領の命令で、ロシア正教会の救世主キリスト大聖堂に移されたそうです。

どうやら、長引くウクライナ侵攻に対する批判を逸らすため、国民に影響力を持つロシア正教会の支持を得る必要のあったプーチンが、国宝とも言えるこのイコンの返還を正教会側への懐柔策として利用したのではないか、そんな憶測も流れているそうです。

それはともかく、できるだけ多くの皆さんにこの本を読んでいただけると嬉しいです。